2008年09月19日

乳幼児期の噛みつき〜おもちゃの奪い合い〜

乳幼児期の噛みつき〜おもちゃの奪い合い〜



お子さんに噛む癖があって悩まれてる方、
意外に多いと思います。
保育園でも、噛み付きは、よくみられました。
特に、お友達とのかかわり合いの中でおこると、
噛んだ側も、噛まれた側も、
親は辛い気持ちになりますよね。


乳幼児期の噛み付きは、その発育段階によって、特徴があります。
それぞれの段階に応じて、考え方を変えた方がいいでしょう。
段階は、だいたい3つに分かれます。

段階1 赤ちゃんが、おっぱいを飲みながら、乳首を噛んだり、持っているタオルを、噛んだりする場合(0歳時代)

段階2 じゃれあっているうちに、大人の肩や腕を噛む場合(1歳前後)

段階3 自分が気に入らなかった時に、興奮して噛みつく場合(1歳後半〜3歳)

段階1と2は、何でも口に入れて試す時期の噛み付きだったり、
歯が生えてくることによる、歯茎のむずがゆさが起因していることが
多いので、時期がくれば、おさまっていきます。

段階3の噛み付きも、成長過程においておこることなので、
心配しすぎなくていいと思いますが、一番悩む方が多いのが、
この段階での噛み付きでしょう。

段階3の噛み付きを、この時期頻繁におこる
『おもちゃの奪い合いからの噛み付き』
を例にとり、対処法を紹介します。



どうして噛み付いてしまうの?


そもそも、何故、噛み付いてしまうのでしょうか?

段階3の子どもの成長過程を、3つの視点からみてみましょう。


●自我の芽生える時期
1歳半を過ぎると、自我が芽生えてきます。
今まで無かった「自分で!自分が!」の、
自己主張ができるようになったのです。
大人から見ると、ケンカにしか見えない、おもちゃの奪い合いも、
「自分のおもちゃ!」と、お互いが、
一生懸命、自己を主張しているということ。
これは自立をするためへの第一歩ですから、
成長過程において、とても大切なことです。

●言葉の習得期
おもちゃの奪い合いになった時、大人なら、
「貸して」「待っててね」「順番だよ」と、
言葉を使って、上手く、コミュニケーションをとることができますが、
まだ言葉が未熟な1・2歳児では、それができません。
言葉で感情を表せないもどかしさから、
つい、体で、表現してしまうのです。

●友達に興味が出てくる時期
1人遊び中心の時期から、だんだん友達を意識するようになります。
お友達に感心はあるし、関わりたい。
でも、一緒に遊びたくても、まだ言葉で上手く伝えられず、
また、経験も浅いので、関わり方がわかりません。
遊びたい思いが余って噛んでしまうことも。


噛んでしまうお子さんをお持ちの方は、
「何故この子はこんなに乱暴なの?」
「自分の育て方が間違ってるのかしら?」などと、
悩んでしまいがちだと思います。

でも、この時期の噛みつきは、
子どもが発達している証拠でもありますし、長くは続きません。
言葉数が増えるに従って、自然に消失していくことが、殆どです。



対処法


発達している証拠といっても、やはり、
相手に危害を加えるのは、よくないですよね。
この時期は、親が目を光らせて、
未然に防ぎながら、手段のマズさを、
その都度、伝えていくしかないと思います。


おもちゃの取り合いが始まったら…
取ってしまう子には「これが欲しいの?」
取られそうな子には「とられたらイヤだよね」と、
その時の思いを、親が代弁し、
子どもの気持ちを、受け止めてあげて下さい。
お互いの興奮状態が落ち着きますし、
「自分の思いをわかってもらえた」と、満足した子は
手を出さずに済みます。


噛んでしまったら…
相手を傷つけたら、もちろん叱ることは大事です。
ですが、まずは、噛んだ理由を考えてあげて下さい。
そして「コレが欲しかったんだね」と、
気持ちを、受け止めてあげて下さい。
叱るのは、それからでも、十分間に合います。
自分の気持ちをわかってくれたと感じた後の方が、
子どもは、親の言葉を聞く心の余裕ができますよ。

それから、
「噛んだらいけない。貸してって言えばいいんだよ」と、
手段のマズさと、解決策を、
目をみて真剣に、言い聞かせてあげて下さい。

そして、相手の傷を見せながら、
「見てごらん?○○ちゃん泣いてるよ?噛んだら痛いんだよ。
ごめんなさい言おうね」と、
噛まれた側の、痛みと、仲直りの方法を伝えます。


なかなか貸してあげられない子には…
親が仲介してあげても、子どもにとって、
おもちゃを貸すというのは、大変な事。
なかなか貸してあげられないものです。
貸せない時に叱るよりも、貸してあげられた時に、
思いっきり褒めてあげる方が、効き目があると思います。
叱ってばかりいると、子どもは叱られることを恐れ、
ますます取られまいと、おもちゃを隠して遊んだり、
おもちゃ自体に、固執してしまうことがあります。

大切なのは、
おもちゃを貸す事ではなく、楽しく遊ぶこと。

その手段として、貸し借りができればいいのですから、
貸せないことに、親も固執しすぎず、
貸せた時に、気持ちを盛り上げる言葉をかけてあげて下さい。

「貸してあげたの?えらいね!優しいね〜」
「一緒に遊ぶと楽しいね♪」

上手に貸し借りできると、楽しく遊べるんだ、
という事を、伝えてあげることで、
自然に、貸し借りが、スムーズにできるようになっていきます。

posted by まる at 00:00 | 子どもへの関わり方・しつけ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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